BLOG

第3話|プラス1%のサービス、「また泊まりたい」   をつくる会社でありたい。

~現場を知っているからこそ、一歩先のおもてなしをご提案できます~

「清掃は終わりました。」

宿泊施設の清掃会社から、このような報告を受けることは珍しくありません。

もちろん、清掃は宿泊施設にとって欠かせない仕事です。

お部屋がきれいであることは、ゲストをお迎えするための最低限の条件と言えるでしょう。

しかし、私たちはいつもこう考えています。

“本当に大切なのは、掃除が終わったその先ではないか。”

ゲストが玄関を開けた瞬間に感じる安心感。

「この宿を選んでよかった。」

そう思っていただける時間をつくること。

それこそが、私たちの仕事だと思っています。


清掃と運営が別々だから、気付けないことがあります。

宿泊施設の運営では、

運営代行と清掃会社が別々になっているケースも少なくありません。

その場合、清掃スタッフは決められた作業を終え、運営代行会社は予約やメッセージ対応を行います。

もちろん、それでも宿は運営できます。

しかし、「もっと快適にできる」という気付きが、オーナー様まで届かないことがあります。

例えば、現場ではこんなことが見えています。

「今日は真夏日。チェックインされる頃には、きっと暑いだろうな。」

「明日は朝から雨予報。観光予定のお客様は困るかもしれない。」

「今回は6泊の長期滞在。アメニティは通常の量では足りないかもしれない。」

「小さなお子様連れだから、タオルを少し多めに準備した方が安心かもしれない。」

こうした小さな気付きは、実際に現場を見ているからこそ生まれます。


私たちは、”先回りのおもてなし”を大切にしています。

以前、暑い日にチェックインされるご家族がいらっしゃいました。

その日は気温も高く、那須まで長時間車で移動されることが分かっていました。

そこでオーナー様へ、

「冷蔵庫に冷えた麦茶を人数分ご用意しませんか?」

とご提案しました。

特別に高価なサービスではありません。

コンビニで購入できるペットボトルのお茶です。

それでも、到着してすぐに冷たい飲み物があるだけで、旅の疲れは和らぎます。

後日、ゲストからは、

「細やかな気遣いがうれしかったです。」

というお言葉をいただきました。

ほんの少しの工夫が、大きな満足につながることがあります。


天気まで含めて、おもてなしだと思っています。

ある日のこと。

翌日は朝から雨予報でした。

那須には牧場や自然公園など、屋外で楽しめる観光地が数多くあります。

せっかく旅行に来られたのに、雨で予定が変わってしまうのは残念です。

そこで私たちは、チェックイン前にゲストへご連絡しました。

「明日は雨の予報です。屋内でも楽しめるおすすめの施設をご案内いたします。」

その一通のメッセージだけで、

「助かりました。」

「予定を変更できました。」

というお返事をいただくことがあります。

宿泊施設は、部屋を貸すだけではありません。

旅行そのものを、少しでも楽しいものにするお手伝いもできると考えています。


長期滞在だからこそ、気付けることがあります。

長期滞在のお客様には、通常よりもアメニティを多めにご用意したり、ゴミ袋やトイレットペーパーを追加したりすることがあります。

滞在中には、

「お困りのことはありませんか?」

とメッセージをお送りすることもあります。

こうした対応は、必須ではないかもしれません。

ですが、「気にかけてもらえている」という安心感は、ゲストにとって大きな価値になります。

私たちは、宿泊日数や利用人数、ご家族構成などを見ながら、その宿に合ったご提案を心掛けています。


清掃スタッフも、おもてなしの一員です。

私たちの清掃スタッフは、単に部屋をきれいにするだけではありません。

「この椅子、少しぐらついています。」

「電池が弱くなってきています。」

「BBQコンロの網が傷んできました。」

「この季節は虫が入りやすくなっています。」

そんな現場での気付きが、日々共有されています。

運営と清掃が密に連携しているからこそ、オーナー様へ改善のご提案ができます。

これが、一気通貫で運営している私たちの強みです。


オーナー様の代わりに、宿のことを考える。

私たちは、オーナー様から「運営を任せる」というご依頼をいただいています。

だからこそ、「頼まれたことだけをやる」のではなく、

「こうした方がもっとゲストに喜んでいただけるのではないか。」

そんな視点で宿を見ています。

冷たい麦茶を一本ご用意すること。

雨の日の観光情報をご案内すること。

長期滞在のお客様へ、いつもより少し多めのアメニティをご準備すること。

どれも小さなことです。

しかし、その小さな積み重ねが、「また泊まりたい」という気持ちを育てます。


私たちが目指すのは、「管理」ではなく「宿を育てること」。

宿泊施設は、一度オープンしたら完成するものではありません。

ゲストの声を聞き、改善を重ね、季節に合わせて工夫をしながら、少しずつ育っていくものです。

だから私たちは、運営代行会社というよりも、オーナー様と一緒に宿を育てるパートナーでありたいと考えています。

現場を知っているからこそ気付けること。

清掃まで一気通貫で行っているからこそ提案できること。

その一つひとつが、オーナー様に安心を、ゲストに感動を届ける宿づくりにつながると信じています。

宿泊施設は、建物を管理する仕事ではありません。

人の時間を預かり、人の思い出を育てる仕事です。

私たちはこれからも、その想いを大切にしながら、一棟一棟の宿と向き合っていきます。

「私たちは、宿を管理する会社ではありません。オーナー様と一緒に宿を育てる会社です。」