~現場を知っているからこそ、一歩先のおもてなしをご提案できます~
「清掃は終わりました。」
宿泊施設の清掃会社から、このような報告を受けることは珍しくありません。
もちろん、清掃は宿泊施設にとって欠かせない仕事です。
お部屋がきれいであることは、ゲストをお迎えするための最低限の条件と言えるでしょう。
しかし、私たちはいつもこう考えています。
“本当に大切なのは、掃除が終わったその先ではないか。”
ゲストが玄関を開けた瞬間に感じる安心感。
「この宿を選んでよかった。」
そう思っていただける時間をつくること。
それこそが、私たちの仕事だと思っています。
清掃と運営が別々だから、気付けないことがあります。

宿泊施設の運営では、
運営代行と清掃会社が別々になっているケースも少なくありません。
その場合、清掃スタッフは決められた作業を終え、運営代行会社は予約やメッセージ対応を行います。
もちろん、それでも宿は運営できます。
しかし、「もっと快適にできる」という気付きが、オーナー様まで届かないことがあります。
例えば、現場ではこんなことが見えています。
「今日は真夏日。チェックインされる頃には、きっと暑いだろうな。」
「明日は朝から雨予報。観光予定のお客様は困るかもしれない。」
「今回は6泊の長期滞在。アメニティは通常の量では足りないかもしれない。」
「小さなお子様連れだから、タオルを少し多めに準備した方が安心かもしれない。」
こうした小さな気付きは、実際に現場を見ているからこそ生まれます。
私たちは、”先回りのおもてなし”を大切にしています。

以前、暑い日にチェックインされるご家族がいらっしゃいました。
その日は気温も高く、那須まで長時間車で移動されることが分かっていました。
そこでオーナー様へ、
「冷蔵庫に冷えた麦茶を人数分ご用意しませんか?」
とご提案しました。
特別に高価なサービスではありません。
コンビニで購入できるペットボトルのお茶です。
それでも、到着してすぐに冷たい飲み物があるだけで、旅の疲れは和らぎます。
後日、ゲストからは、
「細やかな気遣いがうれしかったです。」
というお言葉をいただきました。
ほんの少しの工夫が、大きな満足につながることがあります。
天気まで含めて、おもてなしだと思っています。

ある日のこと。
翌日は朝から雨予報でした。
那須には牧場や自然公園など、屋外で楽しめる観光地が数多くあります。
せっかく旅行に来られたのに、雨で予定が変わってしまうのは残念です。
そこで私たちは、チェックイン前にゲストへご連絡しました。
「明日は雨の予報です。屋内でも楽しめるおすすめの施設をご案内いたします。」
その一通のメッセージだけで、
「助かりました。」
「予定を変更できました。」
というお返事をいただくことがあります。
宿泊施設は、部屋を貸すだけではありません。
旅行そのものを、少しでも楽しいものにするお手伝いもできると考えています。
長期滞在だからこそ、気付けることがあります。
長期滞在のお客様には、通常よりもアメニティを多めにご用意したり、ゴミ袋やトイレットペーパーを追加したりすることがあります。
滞在中には、
「お困りのことはありませんか?」
とメッセージをお送りすることもあります。
こうした対応は、必須ではないかもしれません。
ですが、「気にかけてもらえている」という安心感は、ゲストにとって大きな価値になります。
私たちは、宿泊日数や利用人数、ご家族構成などを見ながら、その宿に合ったご提案を心掛けています。
清掃スタッフも、おもてなしの一員です。
私たちの清掃スタッフは、単に部屋をきれいにするだけではありません。
「この椅子、少しぐらついています。」
「電池が弱くなってきています。」
「BBQコンロの網が傷んできました。」
「この季節は虫が入りやすくなっています。」
そんな現場での気付きが、日々共有されています。
運営と清掃が密に連携しているからこそ、オーナー様へ改善のご提案ができます。
これが、一気通貫で運営している私たちの強みです。
オーナー様の代わりに、宿のことを考える。
私たちは、オーナー様から「運営を任せる」というご依頼をいただいています。
だからこそ、「頼まれたことだけをやる」のではなく、
「こうした方がもっとゲストに喜んでいただけるのではないか。」
そんな視点で宿を見ています。
冷たい麦茶を一本ご用意すること。
雨の日の観光情報をご案内すること。
長期滞在のお客様へ、いつもより少し多めのアメニティをご準備すること。
どれも小さなことです。
しかし、その小さな積み重ねが、「また泊まりたい」という気持ちを育てます。
私たちが目指すのは、「管理」ではなく「宿を育てること」。

宿泊施設は、一度オープンしたら完成するものではありません。
ゲストの声を聞き、改善を重ね、季節に合わせて工夫をしながら、少しずつ育っていくものです。
だから私たちは、運営代行会社というよりも、オーナー様と一緒に宿を育てるパートナーでありたいと考えています。
現場を知っているからこそ気付けること。
清掃まで一気通貫で行っているからこそ提案できること。
その一つひとつが、オーナー様に安心を、ゲストに感動を届ける宿づくりにつながると信じています。
宿泊施設は、建物を管理する仕事ではありません。
人の時間を預かり、人の思い出を育てる仕事です。
私たちはこれからも、その想いを大切にしながら、一棟一棟の宿と向き合っていきます。
「私たちは、宿を管理する会社ではありません。オーナー様と一緒に宿を育てる会社です。」